大好きな "Whiplash"(邦題『セッション』)" の脚本・監督デミアン・チャゼルによる "La La Land(邦題『ラ・ラ・ランド』)" とうとう観てきました!
今日は映画が半額($7.20)で観られる日だけど、真っ昼間に行ったのでガラガラだろうと勝手に決めつけ、余裕でわりとぎりぎりめに行ったら大間違い。なんと9割がた座席が埋まってました!(そのうち9割以上はシニアでした)
以下、ネタバレちょっぴり含む感想です。
ものすごく期待していたせいなのか、
あれ…
これ…おもしろくなるの?
と、不安のよぎる前半でした。
『セッション』の印象はテンポがよく、カメラの切り替わりなどにセンスを感じた作りだったので、同じようにサクサク進むお話を期待してたんですが、なんかどっちか言うと70年代?!(あるいはもっと前の世代?)ぽいような、ちょっとレトロな雰囲気を感じました。
レトロなのは全然かまわないんだけど、なんていうか…
ううむ。
そもそも、ライアン・ゴスリングもエマ・ストーンも、音痴とかではもちろんないんだけど、鳥肌立つほどの美声でもないんですよね。(←あっ言っちゃった…)
動画なしの音声のみ↓
↑この絵のシーン(丘の上のダンスシーン)自体は好き!
ほかにもちょこちょこある2人のダンスは、決して最高に上手だとは思わないけどかわいらしくて好きでした。クローズアップだとそこまでケミストリーを感じられなくても、ふたりで踊っているシーンはすらりと長身の2人がお似合いでかっこいい。
音楽面では『セッション』を彷彿とさせるジャズがふんだんに使われていて、監督のジャズ愛?がにじみ出てました。ジャズファンというわけじゃない私でも、この映画に出てくるジャズはどれもかっこよくて大好きです(*´▽`*)
また、『セッション』のメインキャラを演じたJKシモンズが登場したのは嬉しいサプライズでした。
例によって観ると決めた映画はなるべく情報を入れないので、ライアン・ゴスリングとエマ・ストーンが出ていること、ミュージカルであることくらいしか知らなかったんですよね。
冒頭の高速道路のダンスシーンは『エレン』で観て知ってたけど、高所恐怖症の気がある自分としては「あんな高いところで踊りまくって怖くないんだろうか、車の上で踊ってて滑ったら危ないよなあ」なんてハラハラしちゃった…(´▽`;)
(あのシーンのために実際に高速道路を数日間しめ切って撮影したそうです)
というわけで、ところどころ、とっても好きなシーンもあるんだけど、けっきょくハマり切れないまま終わってしまい、正直なところ、どうしてこの映画がそこまで評価されたのか、よくわかりません。
ふだん、映画やテレビを観ても、あまりほかの人のレビューをあさったりしない私が、これに関しては、みんなどこを評価したんだろうと気になってちょっぴりググってしまいました。
そしたら、映画に出てきた場所について詳しい情報が書かれているブログを発見!
ハリウッドらしい "撮影風景" などにはワクワクしたんですよね〜!あとミアの働いていたカフェで私も働きたい!(笑)なんて思いながら観てたので、いつかロスを訪れることがあったらぜひこちらのブログを参考に、撮影場所巡りするかも、なんて。
こちらがそのブログ:
映画「LA LA LAND」にはロサンゼルスが溢れている 感想&ロケ地リスト ラ・ラ・ランド
(許可を頂いてリンクを貼っています)
↑映画の感想も書かれていてなるほどと共感できました。
まぐやまさんもやっぱり「レトロ」と感じられていて、私だけじゃなかった〜と安心(?)。
最後に、これはちょっと観る前に知ってしまったらつまらないかもしれないので薄い字で書きますが、いちばん納得いかなかったところを吐き出させてください。
「永遠に愛してる」なんて言い合ったあと、なんでたったの5年のうちに別の男と子どもまで作っちゃってるわけーーーーーー?!
理解できません(→o←)
そこをちゃんと描いてくれるか、それができないなら2人をハッピーエンドにしてほしかった!!!!!!
なんかネガティブなことを多く書いてしまいましたが、決してつまらない映画ではなかったです。
ただ、『セッション』のおもしろさとは違うけど、それなりに笑えるシーンもけっこうありました。おじいちゃんおばあちゃんばかりだったせいか、私がひとりで笑ってる感じでしたけどね(^-^;
Posted on Tuesday, January 10, 2017
1/12追伸
アメブロに書いていた『セッション』の感想をこちらに転載しました:
Whiplash(セッション)☆ネタバレなし☆
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北米発☆映画づくし
*無断転載を禁じます*
デミアン・チャゼル監督、これからも数多くの傑作を世に送り出して行くんでしょうけど、
返信削除年齢やキャリアなどから、この作品がこの人の最高傑作になるんじゃないかって気がするんですよ。
どうでしょう、まだまだ、何か、この上を行くような作品を作りそうな余地というか余力のようなものは感じられました?(記事は赤字までの数行しか拝見してなくてェ....その下は映画を観てからにします。申し訳ない)
ところで関係ない話になりますが、ファンタスティックビースト観てきましたよー!
おもしろかったですよぉ~
これ、チョココさんハマるわ~、きっと!
すでにご覧になってハマってる真っ最中かもしれませんが、
まだでしたら、後悔しないように、ぜひ映画館でご覧になってください。(まだ上映してますよね?)
是非とも感想をお聞かせ願えたら、と思っております。
僕、風邪がまだ治りきってない状態で観に行ったんですけど、帰って床に着くまでそのことを忘れてました。というか、風邪治ってましたもん、冗談ぬきで(笑)
もちろん、ネタバレ見たくない方のために区切ってるので、全く問題ないですよ〜!(*^○^*) 自分自身、(例外をのぞき)ネタバレ知りたくない人なんでよくわかります。
削除で、ネタバレにならない範囲でお返事しますが、正直なところ、私個人は『セッション』のほうが好みです。『ラ・ラ・ランド』は絶賛する声のほうが断然多く見かけますので、私の感想が少数派だとは思いますが。じゃとむさんがご覧になったあとの感想をぜひお聞きしたいです^^
ファンタスティックビースト、まだやってるんですけど、観に行く時間があるかどうか…。テレビで観るハメになるかもです(;_;)
風邪が治り切らないうちに行かれたんですね、おだいじに〜!
古い記事に失礼します。
返信削除観てきましたッ!
良かったァ~~~
もォーほんとうに楽しめました!!!
やっと記事を拝見することができましたが、
前半は冒頭の歌とダンスでテンションが上がったものの、その後はチョココさん同様あれっ?...って感じでした。
が、ミアが食事中に退席して遅れながらも映画館に行ったところからテンポが良くなりましたね~
僕はここからハマって行きましたよ。
映画の、ほぼ全般に渡って、恋愛映画の定石通りの演出だと思うんですが、にもかかわらず新鮮な印象でした。
これは豪華絢爛なミュージカルとダンスシーンを、最高のタイミングに入れて映画を盛り上げるのに成功していた為だと思うんですよ。
ミュージカル&ダンスシーンは見入ってしまいましたからね~
チョココさんは、セッションと比べてどうなのかとお尋ねでしたけど、
観てからまだ間もないということもあると思いますが、
僕はラ・ラ・ランドの方を高く評価してます。
個人的な好みから言えば、野心を持った青年の奮闘をテンポ良く描いた作品と、
ミュージカルで悲恋に至るまでの恋愛をやや変則的なテンポで描いた作品とでは、前者の方なんですけど、
作品の仕上がりがそういう個人の好みを超越していたと感じました。
嫌いな食べ物でも調理の仕方によって好きな食べ物以上においしく食べられた、といったところでしょうか。
チョココさんの評価は一般的な評価より低いようですが、
その最大の要因は二人の恋愛の結末に不満を感じたことなのではないか、と記事を拝見して思ったんですけど、どうでしょう?
それと、終盤でミアの撮影が決まってからその後二人の関係がどうなったのか、セリフと表情で暗示させるだけでぼかして、あのクライマックスになるんですけど、
そこまで真っ向う勝負のストレートな恋愛映画の演出で来ていたのに、ここで小細工を弄したような感じがするトリッキーな演出を用いたことも評価を下げる要因になったんじゃないしょうか。
チャゼル監督、
憶測にすぎないんですけど、
セッションではまず自分の名を世に認知してもらうためにインパクトの強さを意識した作品を作り、
それに成功した次の今作品では懐の広さというか奥行きがあるというか、インパクトとその余韻で魅せる作品に仕上げて、
監督として成熟している自分の力量を世に知らしめるという野心を持ってるんじゃないでしょうか。
押しのセッションに対して、押しと引きのラ・ラ・ランドといった感じがしましたから。
これでアカデミー作品賞と監督賞を受賞し、また成功をおさめたら、
次作は思いきった、自分の撮りたい作品をつくるんじゃないでしょうかね~
また音楽(それもジャズ)が絡んだ作品になるのでは、って気がしますが、非常に楽しみです!
また長いコメントになってしまいました。
大変申し訳ないです。
来週は遅ればせながらドクターストレンジを観て参ります。
こちらも非常に楽しみです!!
じゃとむさん、感想コメントありがとうございます!^^
削除古い記事でも全然かまいませんよ〜♪♪♪
特にこの映画に関しては、観た人の感想がいろいろ聞いてみたいところですし。
じゃとむさんはセッションよりもララランドを評価なさるんですね!
なるほど〜。
私がララランドの評価が世間より低いのは、なんだろう、キャスティングのまずさかなあ…(私の個人的好みですが)ライアンは大好きな俳優さんだし、エマ・ストーンが嫌いなわけでもないんですが、この映画のこのキャラにはあんまり合ってない気がして、違和感があったのと、歌がいまいちだったのと…
また、やっぱりセッションが好きすぎて、あの手の雰囲気を期待してしまったのも大きいです。つまりズバリ(?)「期待しすぎた」のがハマり切れなかった最大の敗因(?)でしょうか(笑)。
ただ、やっぱりこの監督の作り方(特に音楽の使い方)が好きなことには変わりないので、今後も期待はしてしまいそうです(笑)。若い人なので、まだまだこれからたくさんの作品を生み出してくれそうですし。じゃとむさんのおっしゃるとおり、自分の撮りたいものを作ってほしいです^^
Dr.ストレンジの感想もお待ちしております!(*´▽`*)
これは逆にあまり期待せずに観たのですが…と、あまり期待を持たせすぎるようなコメントをすると期待はずれになってしまうかもなので控えます(笑)。