2014年8月18日月曜日
ホットロード
映画化されることを知って以来楽しみにしていた『ホットロード』、いよいよおととい土曜に公開されました(*^○^*)
レディースデーまで待てず(笑)、ゆうべのレイトショーで1100円で(笑)見てきました!
じつは地元の映画館のレイトショーって(覚えてる限り)初めて。日曜のレイトショーなんてガラガラかと思いきや、八割がた席が埋まっていて驚きました。
夏休みだからか、公開2日めだからか、または両方?
てか、20代くらいの若い人しかいなかったような。若い世代の人って、出演の俳優さん目当てに見に行くのかしら?20年以上前の漫画を原作としているので、原作ファンというわけではないんじゃないかと思うんだけど、どうなのかな~(*^○^*)
紡木たく原作の漫画は、別マ(別冊マーガレット)連載時にぜんぶ読み、のちに単行本も購入し、そのうえ文庫版まで買ってカナダまで持って行ったくらいのお気に入り。
小学生の頃から別マ愛読者の私(大きい声じゃ言えませんが今でも帰国のたびに読んでます)は、ホットロード以前から紡木たくファンでした。当時、既存の作家にさえ影響を及ぼしたとみられる独特な作風が大好きで、一コマ一コマじっくり読み、さらに何度も読み返したものです。あの頃は、ホットロードが20年以上経った今になって映画化されるほどのロングヒット作になるとは思っていませんでしたけどね。
そんなわけで、映画化されると聞いて「絶対見る!」と楽しみにしてはいたものの、しょせん漫画の映画化。失礼ながらそんなには期待してませんでした(^▽^;
が、思ったより(意外なほど)よい作品となっていました~(*^○^*)
強烈に印象に残っているシーンがしっかり入ってたのも嬉しかったなあ
とにかく主役の和希のイメージが崩されなかったのがすごい。
演じた21歳の能年玲奈さんがちゃんと中学生に見えるのもすごい(笑)。
全編をとおして印象に残った、和希の目。
※写真はすべてパンフレットを撮影したものです
彼女、何も話さなくても表情だけで伝わるなにかを持っている女優さんですね
以下、よかった部分・つっこみたい部分をピックアップ。
●ネタバレしてます&ダラダラ長いです(前置きも十分長いけど)●
※あらすじなど作品情報は公式サイトをどうぞ→http://hotroad-movie.jp/information/
☆感動したシーン、笑えたシーン☆
●絵里が心ないウワサに傷ついて泣くシーン。和希と絵里の友情が心にしみる。
●熱に浮かされて「ママ…」と、ハルヤマに抱きついて泣きじゃくる和希。まだ14歳の子どもなんだなぁ…かわいそうに…としみじみ(;_;)
その後、和希を介抱したハルヤマの母親の「かみの毛、いたんじゃったわね、かわいそう」というセリフは、雑誌掲載時から心に響いた言葉。髪を染めたことがないのはこのセリフ(と、これを言う母親の表情)の影響もあるほど。映画ではこのセリフを言うハルヤマの母親を松田美由紀さんが演じているので、原作のイメージよりキレイすぎるけど、それなりによかったと思う。
●和希が「生まれてきてよかったの?」と泣くシーン。ハルヤマが「きらいならオレがもらってっちゃうよ」と言うと母親が「あげないわよ 親が自分の子をきらいなわけないじゃない。生んでよかったに決まってる」と叫ぶところも泣ける(;_;)
●子ねこがかわいい~!!!和希の手の中で寝ちゃってるんじゃないかという表情に身もだえしてました(笑)。
●ハルヤマが交通事故に遭って和希が食べられなくなり、あげく「ママ、たすけて」と母親に抱きつき泣くシーン→母親が和希を背負って必死に病院へ行く姿にも感動。
●病院で目覚めた和希に「自分のからだにあやまりなさい」と母親がピシャリ。ハルヤマの弟も「(ハルヤマは)おまえのために死にたくないって言ったのに」と泣きじゃくる。それを聞いてハッとした和希が「ごめんなさい」と涙をこぼす姿に、私も涙ぽろぽろ…(;_;)
●後遺症で左半身がうまく動かせないハルヤマが自転車に乗る練習?をしていると、小さな子どもがキコキコ三輪車?で追い越して行くのが笑える(笑)。私しか笑ってなかったけど(汗)。
●「いつかハルヤマのこどものおかあさんになりたい」という和希の独白(;_;)
●ラスト、和希とハルヤマが肩を寄せ合って海岸を歩く姿に尾崎豊の『OH MY LITTLE GIRL』がかかる …涙(;_;) すばらしいエンディングでした!
☆つっこみ☆
●和希の髪の毛、もうちょい金髪でもよかったんじゃないかしら~。ちがいがわかりにくかった。短いままだし(原作ではわりと伸びるのよね)。
●母親役の木村佳乃がミニをはいて足を出しているのが気になった。原作ではロングスカートばかりだった印象なのでちょっと違和感が。和希など他の主要キャラは服装までかなり原作に忠実だったぶん、ちょっと目立ったのかなあ。
●途中、かなりハショってるせいもあり、和希とハルヤマの距離の縮まり方が急すぎるように感じる。原作を知らない人には唐突な展開にうつるんではないかと勝手に憶測。
●やっぱ、ハルヤマ役の人が老け過ぎかなあ~。16歳のハルヤマを27歳?の人が演じてるからしかたないか。
ハルヤマはやっぱアゴの小さな人じゃないとなあ~
まあ、それを言ったらトオル役の鈴木亮平さん(『花子とアン』の村岡さん)なんて30代ですからね。彼もちょっと違和感あったかなあ。
村岡さんのおもかげナシの鈴木さん。こっちのほうが合ってるかも?!
以上、ネタバレ終わり。
だいたいにおいて、服装や和希のマンションのインテリア(*)にいたるまで、驚くほど原作に忠実だったのですが、パンフレットを見たら原作者の紡木たくさん自身が脚本を監修したそう。どうりで!
(*冒頭近く、原作そのままのダイニングセット?を見た瞬間、一気に引き込まれました)
パンフレットを見てビックリしたことがもうひとつ。紡木たくさん、『ホットロード』の連載を始めた当初、たったの21歳だったんですね。ものすごく絵が上手なのもあり、勝手に美大を出た人だと思い込んでいました。もしかしたら当時美大生だったのかもしれませんけどね。
それにしても、原作の連載時には完全に和希目線だったのに、20数年後の今、和希に同い年の姪っ子を重ねてしまう自分が(笑)。私自身は完全に母親や先生などの大人側の立場になっているんですよねぇ(遠い目)。
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(以上、別ブログより、投稿時の日時で2017年2月17日に転載)
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