2017年8月30日水曜日

Death Note 2017年 Netflix バージョン

公開前から辛口の評判しか聞こえてこないハリウッド版『デスノート』、Netflix で観ました〜。

私は昔テレビでやっていた『デスノート』映画版を途中から観てエル役の松山ケンイチにホレ込み、そこから原作を全部古本屋(笑)でそろえて一気読みしたファンとして観たので、どうしてもつねに原作が頭にありまして…



「思いっきり変えたね!」と文句言いまくり。

頭ではわかっていたのです。

これはハリウッド版なんだから、日本で起こるお話と同じにしてしまえるわけがないんだと。

だったらそもそもなんでハリウッド版なんて作っちゃったんだろうね?

とボヤきつつも、観終わってみると、思ったよりはよかったのですが、まずはネガティブコメントを書きます(笑)。


どうせ変えるなら、中途半端に名前を原作のまま残したり(「ライト」なんて名前、アメリカ人の親がつけるかね?)せず、思いっきりガラリと変えてほしかったです。

たとえば日本の小説をアメリカが映画化した "Edge of Tomorrow(邦題『オール・ユー・ニード・イズ・キル 』)みたいに。この映画は大成功だったと思うんですよね(アメブロに書いてた感想をこちらに移しました→ ●ネタバレなしネタバレあり)。

「デスノート」のコンセプトだけ原作から取って、あとは好きなようにアメリカナイズすればよかったのに…

ヘタにライトやらエルやらのキャラ設定(というか名前)を原作から持って来ちゃったので、原作(日本の映画版も含め)のイメージを強く持ったファンが観たら文句も言いたくなります。

ただ、展開がだいたい読めた前半とはちがい、後半思いっきりだまされ、「あっ、そういうことか!」とうならされたのはよかったです。

そうそう、これから観るという方、最後まで観るなら、ぜひエンドロールも観て下さい。チラチラとメイキング映像が観られます。リュークの撮影シーンは笑っちゃいました。

ほかによかった点は、そのリューク(の声)!

ビジュアルはなんか着ぐるみみたいな感じで(悪い意味で)笑っちゃうんですが、声を聞くといい意味で笑っちゃったんです。

ウィレム・デフォーの声があまりにピッタリで。

てか、彼なら特殊メイクもCGもナシで素でいけたんじゃ…(^^;



*以下、原作とネットフリックスバージョンのネタバレあり*








<原作と違いすぎて最後まで気になった点>


ライトに原作のようなクールさや狡猾さがなく、(途中までは)ふつうの良心を持ったただの高校生として、というか、どっちか言うといじめられっこみたいに描かれていること、ミア(←ミサの変形?)とありきたりの高校生のようにいちゃいちゃするのもめちゃくちゃ気になりました。

しまいにはミアにデスノート盗まれて勝手に使われてるし。

原作のライトは恋心にゆさぶられるようなヤワなキャラじゃないのにーっ!とイライラ(笑)。

つーかライトの走り方が女っぽくておかしいし(そこは話には関係ない?)。

また、ライトだけでなく、エルが感情的すぎるのも気になってしかたなかったです。

エルの話し方などは原作の雰囲気をなぞろうとしてるのかなとは思うんだけど、活躍しきれてなくて残念。デスノートの中で最も好きなキャラですから。

やっぱでも、ライトなんて突拍子もない名前をキープするんだったら、せめてアジア人の役者さんにしてほしかったかも。アジア人が主人公じゃ、だれも観ないってことですよね。残念です。ワタリが日系人だったのがせめてもの救い。


<原作とは関係なく気になった(笑っちゃった)点>


音楽がなぜ60年代〜80年代風味?(^^; 

しまいにはエアサプライまで出て来ちゃって、(シリアスな場面なのに)笑ってしまいましたよ!

大好きな曲だけど、デスノートにエアサプライは…合わない!(キッパリ)


でもたぶんこれってセリーヌ・ディオンバージョンのほうが知られてるんじゃないかと思うので、わざわざエアサプライバージョンを選んでくれたのは嬉しかった(笑)。私はエアサプライのバージョンを最初に知ったのですが、本家はジェニファー・ラッシュという女性だそうです。ローラ・ブラニガンのカバーも好き。


また、「日本」のシーンがちらっとあるんですが、『ヒーローズ』に出てくるエセ日本のセットをそのまま使ったの?と言いたくなるようなヒドさに苦笑。

原作を生み出した日本に敬意を表してくれてるってことなのかな?(^^;

その日本のシーンでマシオカが登場するのでますます『ヒーローズ』っぽいんだけど(笑)、エルが話す日本語がつたなくてまた苦笑。外国語のセリフを覚えてくれた俳優さんは立派だと思いますが。



…こうしてみると、やっぱ9割以上、文句ばっかり書いてしまってますね。

でも、IMDbの評価が4.7点なのはかわいそうで、10点つけちゃいました…(小声)。

正直に評価するなら6点くらいかな。4.7点はちょっと低すぎる。そこまでひどくはないと私は思いました。

ウィキによれば続編の話もあるみたいですが、1作目のひどいところを直してくれることを期待してます!

Posted on Wednesday, August 30, 2017

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2 件のコメント:

  1. こんにちは!実はまだ観終わってないけど遊びにきちゃいました。
    エルがでてきたところまでは観たんですけど…。エア・サプライはまだでてこない…。
    この監督は、キッチュでMANGA風の作品にしたかったのでしょうかね。エルもねえ、あのキャラクターなら松ケンなみに魅力的にもできたんじゃないかと残念です。
    わたしは「ライト」よりも「キラ」のほうが違和感ありました。
    続きはまた近いうちにみようと思います。

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    1. Tomozoさん、お越し頂いてうれしいです〜。
      コメントありがとうございます!

      エア・サプライが出て来たら笑いますから(笑)。
      前もって知ってたら笑わないかな〜。

      キラのほうが違和感ありましたか。
      うーん、もうそのあたりうろ覚えです…(苦笑)
      なんでいきなり日本語が出て来たんだろうと思ったかもしれないんだけど…まあ違和感だらけには違いない。

      原作もアニメも日本版映画も何も知らない人がいきなり見たらどういう感想を持つんでしょうね〜。

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