感想をひとことで言うと…「こんなに怖い映画だとは思わなかったけど(※ホラーではありません)、おもしろい!」。ストーリーは全然違うけど、その怖さはちょっと『ゴーン・ガール』に通じるかも?
何もかもあきらめてしまったかのような目を持つ「現在の主人公スーザン(エイミー・アダムス)」と、「スーザンの過去」、そして「元夫エドワード(ジェイク・ジレンホール)が送って来た小説の原稿の世界」が交錯するお話。
いずれにせよ暗く滅入りそうな雰囲気がただようので、もう一度見直したい気もするけど、するなら元気のあるときじゃないとダメかな…。
暗いと言っても全体的にものすごくスタイリッシュで、「映像」だと思ったら実は額に入った美術品(絵なのか写真なのか不明)だったり、そういう見せ方は素敵だったと思います。さすがファッションデザイナーが監督(トム・フォード)しただけある、的な。
夫は「ペースが遅すぎる」と退屈ぎみでしたが。(^^;
日本語ウィキのページ(ノクターナル・アニマルズ)はあるのに日本での公開予定が見つけられないんだけど、まさかいきなりDVD?なんてことはないよね…?いわゆる「ハリウッド大作」ではないのでありえるかも。
また、ゴールデン・グローブ(映画部門)ではアロン・テイラー・ジョンソンが助演男優賞を受賞し、トム・フォードが監督賞と脚本賞にノミネートされましたが、アカデミー賞候補には助演男優賞(マイケル・シャノン)しか挙がっていません。BAFTA(英国アカデミー賞)では多数ノミネートされてます。
「マイケル・シャノンすごい!」と感じたので、彼がアカデミー賞にノミネートされたのは納得です。ジェイク・ジレンホールがGGでもアカデミーでもSAGでもスルーされてるのが理解できませんが…(BAFTAでは主演男優賞にノミネート)。
以下、思ったことをとりとめなく箇条書きでメモ。
- マイケル・シャノンすごい!(あ、もう書きましたね)
- 2人の人間の会話シーンで、画面がパパッと絶え間なく切り替わるのが観づらいと感じてしまったけど、人の顔がとにかく美しく撮られてて魅入ってしまいました
- ジェイク・ジレンホール(エドワード)とエイミー・アダムス(スーザン)がカップルという設定に始めはムリを感じた(実年齢はエイミーが6才上)けど、若いときのふたりが意外と同世代に見えて違和感は消えました
- でもやっぱ現在のスーザンをもうちょい老けさせないと、過去と現在の区別がつけにくいよなあ
- そんなわけでちょっとわかりにくい場面もありました(過去のエドワードと原稿世界のトニーを両方ジェイク・ジレンホールが演じてるのも手伝って)
- しかしスーザンの現夫役を30才のアーミー・ハマーが演じてるため、あれ以上スーザンを老けさせてしまうとアーミーとの釣り合いが取れなかったのかも
- ローラ・リニーがエイミー・アダムスの母親役で出てきてビックリ!実年齢は10才しか変わらないけどスーザンの若い頃にしか登場しないからできたことですね(^^;
- ていうかエイミーもジェイクも「若いとき」のほうが地で「現在」が老けメイクなのか、それとも「若いとき」が若作りで「現在」が地なのか、はたまたどちらも作り込んでるのか、全くわからなかった…(^^; メイキングが観たい!
<以下、ネタバレ含む>
- 「母親に似ている」と言われて心底いやがっていたスーザンが、わずか数年でエドワードに対して母親と全く同じ考えを持つようになるのがちょっと不思議(※若い時の話)。
- スーザンが娘に電話したとき(現在)、てっきりエドワードとの子どもなのかと思ったら、なんとエドワードとの赤ちゃんは堕胎してしまっていたなんてショッキングでした。
- アイラ・フィッシャーが原稿の世界でジェイクの妻役なんだけど、エイミー・アダムスとそっくりな女優さんなので(私はそんなに似てるとは思わないが)すぐに「スーザンと重ね合わせてるんだな」と想像がついてしまった。
- 「原稿の世界」の事件が痛ましすぎる(;_;) …あれが自分だったら、と置き換えて考え込んでしまった。映画の中でも架空の出来事なのに、あまりにリアルで。
- 「原稿の世界」ですがトニー(ジェイク)がホントにレイを撃っちゃうとは予想外!Σ(゚∇゚*)!!
- てかボビー(マイケル)はどこに行った?夜が明けてもトニーたちのところに誰も来ませんけど…
- 「原稿の世界」の最後でトニーが自分のおなかを撃った(?)のがウッカリなのか故意なのか、撃ったのかなんなのか、ちょっとわかりにくかったので原作の筋をウィキりました(^^;
- ラスト、スーザンがレストランで待ちぼうけを食らってぼーっとした表情を見せるところで「まさかここで終わったりして」と思ってたらホントに終わってしまい、大笑いしてしまった…笑える場面じゃないんだけど…
あと、細かいことですがけっこうえげつないシーンが出てきたのはちょっといただけなかった。男女のオールヌードとか、トイレ後におしりふいてるところとか(^^; それ、見せる必要あった?みたいな(´▽`;)
なんだかかなり長々と書いてしまったので、そろそろやめます。
最後に、帰省時に原作を日本語で買って読みたいと思って検索したらハヤカワ文庫から出てたけど、タイトルがなんとも言えない…。原題は "Tony and Susan" で邦題は『ミステリ原稿』。
ハヤカワオンラインのリンクを貼っときます↓
http://hayakawa-online.co.jp/product/books/211647.html
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