SAGアワードに私が注目するようになったのは、アメブロで交流させていただくようになった、ハリウッドでCMやドラマの仕事をされている方のあるブログ記事がきっかけ。
今回の授賞式でも受賞スピーチでさかんに言われてましたが、「仲間であるアクターに選ばれる」からこそ、受賞は誇らしく嬉しいことらしいです。
俳優組合の組合員の投票で決まる賞なので、俳優としての視線で選ばれるのは誰なんだろうという意味で興味深いです。
なお、テレビ部門の受賞者についてはTVブログのほうに書きました(The 23rd SAG Awards - 全米映画俳優組合賞・TV部門受賞者)が、映画部門受賞者についてはこちらに以前書いた候補者リストに追記のうえアップします。
※受賞者は赤字
SAG Awards
Outstanding Performance by a CAST IN A MOTION PICTURE
(キャスト賞)
Captain Fantastic(『はじまりへの旅』)
Fences
Hidden Figures
Manchester by the Sea(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)
Moonlight(『ムーンライト』日本でも春に公開されるらしい)
受賞した "Hidden Figures" を含め、3作品("Fences," "Moonlight")が黒人キャスト中心のお話なんですが、『ムーンライト』以外は邦題や日本での公開予定が見つけられませんでした。それでなくとも洋画の公開が少なくなってきている日本では、白人キャスト中心のお話のほうが受けがいいからなのか、単に知名度が低いのか?
Outstanding Performance by a MALE ACTOR IN A LEADING ROLE
(主演男優賞)
Casey Affleck, "Manchester by the Sea"
(ケイシー・アフレック)
Andrew Garfield, "Hacksaw Ridge"
(アンドリュー・ガーフィールド『ハクソー・リッジ』)
Ryan Gosling, "La La Land"
(ライアン・ゴスリング『ラ・ラ・ランド』)
Viggo Mortensen, "Captain Fantastic"
(ヴィゴ・モーテンセン)
Denzel Washington, "Fences"
(デンゼル・ワシントン)
信じがたいけど、これがデンゼル・ワシントンのSAG初受賞になるそう。自分が受賞するとは思わなかったデンゼルがスピーチの「準備をしてなかった」と言うのがホントっぽく、しどろもどろ気味です(笑)。
女優賞がゴールデン・グローブ同様『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンだったので、男優賞もライアン・ゴスリングに行くんだろうなとあきらめて(?)たら、デンゼルの受賞。受賞作は観てないくせに、嬉しかったです。正直、『ラ・ラ〜』の演技が絶賛するほどとは思わなかったので…いやライアン大好きなんですけどね。
Outstanding Performance by a FEMALE ACTOR IN A LEADING ROLE
(主演女優賞)
Amy Adams, "Arrival"
(エイミー・アダムス『メッセージ』)
Emily Blunt, "The Girl on the Train"
(エミリー・ブラント『ガール・オン・ザ・トレイン』)
Natalie Portman, "Jackie"
(ナタリー・ポートマン『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』)
Emma Stone, "La La Land"
(エマ・ストーン)
Meryl Streep, "Florence Foster Jenkins"
(メリル・ストリープ『マダム・フローレンス!夢見るふたり』)
う〜ん、またエマ・ストーン…。
Outstanding Performance by a MALE ACTOR IN A SUPPORTING ROLE
(助演男優賞)
Mahershala Ali, "Moonlight"
(マハーシャラ・アリ)
Jeff Bridges, "Hell or High Water"
(ジェフ・ブリッジス)
Hugh Grant, "Florence Foster Jenkins"
(ヒュー・グラント)
Lucas Hedges, "Manchester by the Sea"
(ルーカス・ヘッジス)
Dev Patel, "Lion"
(デーヴ・パテール『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』)
ルーカス・ヘッジスの受賞はならず(映画観てないけど応援してました)。この中ではヒュー・グラントとデーヴ・パテールの演技しか観てないんですが、どちらもよかったです。ヒューはいつもと違う雰囲気だったので、彼にも賞をとってほしい気分でした。ノミネートだけでも嬉しいかな?
Outstanding Performance by a FEMALE ACTOR IN A SUPPORTING ROLE
(助演女優賞)
Viola Davis, "Fences"
(ヴァイオラ・デイビス)
Nicole Kidman, "Lion"
(ニコール・キッドマン)
Naomie Harris, "Moonlight"
(ナオミ・ハリス)
Octavia Spencer, "Hidden Figures"
(オクテイヴィア・スペンサー)
Michelle Williams, "Manchester by the Sea"
(ミシェル・ウィリアムズ)
ゴールデン・グローブと同じ結果でした。ニコールの出ている『ライオン』は先日観て、彼女すごくよかったのですが、出番がかなり少なかったのでしょうがないかな…。
Outstanding Action Performance by a STUNT ENSEMBLE IN A MOTION PICTURE
(スタントアンサンブル賞?)
Captain America: Civil War(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)
Doctor Strange(『ドクター・ストレンジ』日本でも1/27に公開されたばかりですね。感想こちらに書いてます)
Nocturnal Animals(『ノクターナル・アニマルズ』)
Hacksaw Ridge
Jason Bourne(『ジェイソン・ボーン』)
このカテゴリー、候補者リストしたとき見逃してたかも。大好きなキャプテンアメリカ(てかこれって2016年の映画だったっけか!「2016年に観た映画」リスト作ったとき抜けちゃってる!ぎゃーー)やドクター・ストレンジがせっかくノミネートされてたというのに、なんということだ(笑)。絶対取れないだろうと思ってスルーしちゃったのかしら。
候補者リストを作ったとき「ライオンくらいは観ておきたい」と書いてましたが、"Arrival(メッセージ)" も観ました。感想はこちらに書いてますが、最近この映画についておもしろい評論(?)を聞いたので、近日中にYouTubeをアップしたいです。
ライオンも感動がさめないうちにとりあえずの感想を書き留めておきたい。
ほかの候補作も、候補に上がらなかった映画も、観たいものが最近多すぎて時間が足りません(^-^;
Posted on Wednesday, February 1, 2017
(うわあ、もう2017年も1ヶ月終わってしまった…)
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北米発☆映画づくし
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主演男優賞、
返信削除ケイシーアフレックが受賞するもんだと決め付けてましたよ。
キャスト賞も予想外でしたし。
やはり、俳優としての視線で選ぶというのは、単に観るだけの人が選ぶのとは当然違って、
撮られる側になってみなければわからない細やかなところも考慮されるんでしょうね~
ゆえに、俳優にとってこの賞は意義あるもの、なのでしょうね。
これでアカデミーの作品賞は混沌として来たようにも思えますが、14ノミネートのラ・ラ・ランドが依然優勢ですかね~
...でも、なんでSAGキャスト賞にノミネートされなかったんだろ?
主役のふたり以外のキャストがいまいちだったのかな?
...どうでしょう?
じゃとむさん、コメントありがとうございます^^
削除ケイシーアフレックの出てる映画はまだ観てないのでなんとも言えないですが、評価は高いみたいですよね。
今回のSAGは全体的に黒人優勢でしたね。
黒人のノミネートされた部門ではすべて勝っていました。
もしかすると去年のアカデミーの裏返しというか腹いせ?的なものもあったのかもしれませんが、やはり俳優さんが選ぶ賞ですから、演技自体を認めたのだと思いたいところです。
SAGキャスト賞にラ・ラ・ランドがノミネートされなかった理由は、どうなんでしょ、正直、演技自体が格別に評価されるような映画でもなかったと(ごめんなさい)私は感じてしまったので特に考えもしませんでした(´▽`;)
ほかにもノミネートされてもよかった映画もあったと思ってしまってます。ただ、キャスト賞候補作はひとつも観てないので、現時点でのお話。観たら納得するのかな??