(フランスでは Seven Sisters というタイトルらしい)
※10/7追伸: 日本でも『セブン・シスターズ』というタイトルで劇場公開されるらしい!
アメブロにコメント用記事を作ってるときたまたま情報を見つけました
結論を言えば、非常におもしろかったです。
ネタバレ気にならない方は予告編どうぞ↓
ネットフリックスって、探してる映画やドラマがない場合、「それはないけど、その手の話が好きならこんなのもありますよ!」という提案(?)をしてくれるんですよね。
いつもなら「観たかった作品はないのか」とスルーしちゃうんだけど、このときはなぜかこの絵(?)に目がとまってしまった↓
画像はスクリーンショット(笑)
いわばジャケ買い(買ってないけど)みたいなものですね。
以下、うっすらネタバレあり。
「厳しい一人っ子政策のある未来で、政府の目をごまかしながら、7つ子の6人が消えた7人めを探す」みたいな説明を読んで、「ええええっ、7つ子?!そんなんアリなの?!?!」と笑ってしまい(※実際に7つ子というのはアリみたいですが)、
しかもこんなのんきな画像が横にあったので↓
(これもスクリーンショット)
SFコメディなのかな、おもしろそう!と思ったわけです。
と、こ、ろ、が…!
開けてビックリ!
コメディな部分もあるにはあるけど、基本、シリアスなSFアクション?と言った方がいい内容でした。
英語ウィキには "dystopian science fiction thriller" とあるので、ディストピア(=ユートピアの反対)でもあるわけですが、このジャンル、最近よく見かけますね。未来に希望が持てない世の中だからでしょうか。
予備知識ナシで観たので、ウィレム・デフォー、ノオミ・ラパス、グレン・クローズといった豪華な顔ぶれにも驚きました。
中でもノオミ・ラパスは一卵性の7つ子役で、7人が全員ノオミ・ラパス!
上に貼ったサムネイルをよく見れば全員同じ顔だとわかるんですが、テレビの画面では小さくてよくわからなかったので、そうとわかった瞬間は笑ってしまいました。
いったいどうやって撮影したんだか、すっごく自然で、ノオミって実は7つ子だったの?と思えてくるほどです。
※以下、ネタバレ満載※
お話は「一人っ子政策のせいで、ふたり以上子どもがいるとバレると政府に連れ去られてしまう」という理由から、おじいちゃん(ウィレム・デフォー)が「7つ子の姉妹をひとりの人間として」育てる、というところから始まります。
(タイトルの What Happened to Monday の「マンデー」の部分、「月曜日」のことだと思ったら、じつはこれは7つ子のひとりの名前でした。おじいちゃんが7人の赤ちゃんの名前を「マンデー、テューズデー、ウェンズデー…」と、月曜から日曜までの曜日にしてしまったシーンは大笑い。)
「一卵性で見た目そっくりのきょうだいが、ひとりの人間として生きる」というアイデアは、ひと昔前に大好きだった成田美名子さんの漫画『CIPHER』を思い出しました。
(※↑画像をクリックするとアマゾンのページに飛びます)
What Happened to Monday の場合はサイファみたいなかわいらしい(?)状況ではなくて、見つかったら捕まる!というシリアスなもの。最後に明らかになるのですが、捕まった子どもたちはみんな殺されていたのです。
しばらくはおじいちゃんがアパートの中から出さずに育てていたようですが、小学生になるころ(?)、1日交代で外に出られるよう、おじいちゃんは7人の母親の名前を使った「 キャレン・セットマン」という偽名の IDブレスレットを加工し、名前のとおり「サンデーは日曜、マンデーは月曜…」に外に出すことにします。
(サタデーとサンデーは学校にも仕事にも行かないことになるけど、ときどき順番を入れ替わってたのではないかと思われます)
7人が大人になり、銀行で働くようになったあと、事件が起こります。
マンデーがある日、仕事に行ったきり戻らないのです。
そこから話が一気にサスペンスとアクションたっぷりの展開になり、いろいろ突っ込みどころはあるものの、どうなるのかハラハラで全く飽きのこないおもしろさでした。
暴力シーンがありすぎるのが難ですが、そこはめがね取って乗り切りました。
<以下、結末のネタバレあり>
どんどん7つ子が殺されていき、最後まで生き残るのは2人だけ、というのは想像つかない終わり方でした。マンデーの恋人だったエイドリアンも、絶対死ぬだろうと思ったのに生き残ったのはよかった。
マンデーがほかの6人を裏切っていたこと自体は途中でだいたい想像がつくものの、裏切りの理由が「妊娠」だった、というのが、これまた全く予想外で、わかった瞬間じーん(;_;)としてしまいました。
そうか、そうだったのか…。
てっきり、子どものころサーズデーが勝手に遊びに行って怪我をしたために自分の指を切り落とされたことを恨み続けてたのかと思ってました。
ラストは名前をテリーに変えたテューズデーとキャレンに変えたサーズデーとエイドリアンの3人が、マンデーの遺体から取り出したらしい双子の胎児を見つめるシーンで終わります。
ところで、どれがだれだか、7つ子というのが多すぎて途中までよくわからず観てたので、ぜんぶ観終わってからもう一度見直したくなりました。
- マンデー…長女でしっかり者
- テューズデー…茶髪
- ウェンズデー…ワークアウトしていたのはウェンズデーだよね?
- サーズデー…短髪、ワークアウトしてたのサーズデーだったかも…(うろ覚え)
- フライデー…ひとりだけメガネ、頭脳派。彼女が自分を犠牲にするシーンはウルウル(;_;)
- サタデー…髪をピンクに染めていて姉妹中いちばんのおしゃれ
- サンデー…よく覚えてない(おぃおぃ)
このとおり、ちゃんと見分けられていない↑
とにかく、暴力シーンをのぞけば「もう一度観たくなる」映画でした。
しかし、IMDbの評価がやたら低いのがめちゃくちゃ心外です。
まあIMDbの評価ってアテにならないというか、私の好みとはかけ離れていることがよくあるのですが…私も、ホントは9点ってところだけど(暴力シーンの分、マイナス1点)点数を上げたくて10点つけました。
Posted on Monday, October 2, 2017
(もう10月になってしまった!)
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