2016年2月28日日曜日

The Lady in the Van

最近では『ダウントン・アビー』のバイオレットおばあちゃまの役がめっちゃハマってるマギー・スミスがホームレスのおばあちゃんに扮する『The Lady in the Van』を観ました。

ひとことで言えば、マギー・スミスがすばらしい。ゴールデングローブにはノミネートされたけど、どうしてアカデミー賞には無視されたのか意味がわからない(→o←)


お話は、予告↓を観るとコメディにしか見えないし、



実際、ほとんどコメディの作りなんだけど、笑える中に悲しみがちらちらと垣間見えて、笑ってばかりもいられませんでした。


以下、ネタバレも含まれるのでご注意。

2016年2月1日月曜日

The 22nd SAG Awards(全米映画俳優組合賞)映画部門

アカデミー賞ノミネートについてもまだ書いてないんですが、この週末に授賞式のあったSAG Awards(全米映画俳優組合賞)について。

おもな候補者についてはこちらに書いてますが、そこで省略したものも含め、再度リストアップしておきます。

※日本語のウィキページか公式サイトがある作品はクリックすると別ウィンドウが開いて飛べるよう、リンクをつけています(俳優は日本であまり知られていないかもしれない人のみ)

※テレビ部門についてもテレビブログに書きました→こちら

以下、受賞者は青字にしています:

2016年1月18日月曜日

Room <ネタバレ感想・やや長文>

トロント国際映画祭のおすすめリスト(こちら)にも挙げていた『Room』をようやく観ました。

Facebookより

予告編を再度載せておきますが、まだ映画をご覧になっていない方は観ない方がいいかも。私は9月以来目にしていなかったにもかかわらず、この予告のネタバレのせいで先が読めて若干残念な思いをしましたので。



今観ると「なんだこれ、全部見せちゃってるじゃん」と思っちゃう…(´▽`;)

ネタバレのせいでスリルが少し薄れたのが残念ですが、それでも十分楽しめました。

「楽しめる」と言うと語弊があるかも…「楽しい」種類のお話ではないから。

でも、暗い題材でありながらもストーリーに完全に引き込まれ、登場人物に感情移入しきって泣いたり笑ったりすることができたのだから、「映画として楽しめた」と言えます。

その「題材」というのが、たまに聞く「長期に渡る少女誘拐・監禁事件」。これが完全なるフィクションならまだしも、現実にこういう事件がちょくちょくあるんだから、つらい。

実際、原作者(これ、同名小説の映画化です)も実在の事件に「インスパイア」されてお話を作ったんだそう。

でも、本作は何より役者さんたちの演技がすごかった。

9才になったばかり(撮影時は7〜8才なのかな?)のジャック役、ジェイコブ・トレンブレイくんにアカデミー主演男優賞をあげたいほど。



母親「ジョイ」役のブリー・ラーソンもすばらしく、2人はすでにゴールデングローブ主演女優賞、放送映画批評家協会賞(Critics Choice Awards)主演女優賞・若手男優賞受賞を受賞。ほかにも1/30発表のSAG主演女優賞・助演男優賞にノミネートされるなど、さまざまな賞レースに引っ張りだこなのも納得です。

 
昨日(1/17)の放送映画批評家協会賞授賞式でのスピーチ↑

そのような演出をした監督さんもすごいんだろうなあ、監督賞に値するんではと思ってたら、アカデミー賞の監督賞にノミネートされたのね。同賞にはブリー・ラーソンも主演女優賞にノミネートされましたが、ジェイコブくんはスルーされて悲しい(;_;)。


以下、ネタバレ含みます。

2016年1月15日金曜日

45 Years(『さざなみ』)

昨夜はシャーロット・ランプリングとトム・コートネイ共演の『45 Years』(邦題『さざなみ』として日本でも今年4月公開予定)の試写会に行ってきました。

結婚45周年のお祝いを目前に控えた老夫婦の日常が中心の、地味なお話です。



ちょうどこの映画を観に行った日の朝にアカデミー賞ノミネート発表があったんですね。帰宅後にシャーロット・ランプリングが主演女優賞にノミネートされたことを知りました。

日本語の公式サイトはこちら:
http://www.sazanami.ayapro.ne.jp/

ウィキペディア(英語)はこちら:
https://en.wikipedia.org/wiki/45_Years


派手ではないけれど、好きな作りの映画でした。

こういう地味な作品こそ、夫婦で映画館で観られたのはよかったです。「自宅でネットフリックス」じゃあ集中できないだろうし、そもそも最初からアクビをしていた夫が最後まで観るとは思えないので(´▽`;)。

私たちも年を取ったらこういう夫婦になるのだろうか、と、どうしても自分たちに当てはめて考えながら観てしまいました。試写会の会場の大半は中高年の観客でしたし、老夫婦の淡々とした結婚生活に自分たちを重ねて見ていた人は多いんじゃないでしょうか。

以下、ネタバレ含む感想です。


2016年1月6日水曜日

杉原千畝 SUGIHARA CHIUNE【ネタバレなし】

新年明けて2016年一本めの映画館での鑑賞作は…「日本のシンドラー」とも呼ばれる実在の人物を描いた『杉原千畝』。帰国のタイミングが合ってよかったです。

細かい感想を書いてる時間はないので、とりあえず「観た!」ことと、覚え書き程度の感想(ネタバレなし)を。

公式サイト:http://www.sugihara-chiune.jp/



少し予想と違う場面があったり、思っていたよりあっさりめの作りでしたが、いくつか感動で涙したシーンがありました。全編日本語かと思い込んでいたら、英語のセリフ(日本語字幕つき)が半分以上だったのは意外でした。

以下、お話の本筋とは関係ない、キャストに関するコメントを少し書いておきます。